うつ状態の感覚は、現実じゃないのだ

なんとか、2月の末くらいまでは、いい感じになってきたようだった。
て、過去形だよ・・・・。
3月に入ってからかれこれ一ヶ月、沈みっぱなし。


今年に入ってからはわりと気持ちが軽かった。
最低限の日常生活には差し障りがなかった。
意欲があるとは言えなかったけど、苦痛がなかった。
朝起きること、買い物に出ること、食べるものを決めて簡単に料理をして美味しく食べること、
風呂にはいること、夜眠ること、そういうことが普通に出来て、ほぼ毎日ヨガもやっていた。
ただそれだけで、なんとなく充実感さえあった。


そういうのが続いて、でもなんか終わった。
それは、焦ったからなのかもしれないが。
徐々に、それだけでは退屈になってきて、
かといって、それ以上に何かできそうにない。
そのうち、なんだかつまらなくなる。
なにもかもつまらなくなって、なにもしたくなくなって、
でも、少し頑張ろうとか、やっぱやりたくないとか、なんだかんだ、
徐々にグズグズになってしまって、
気が付くと、頑張ろうとしなきゃ何もできない状態。
いちいち頑張ろうとしなくても、ちょっと切り替えればすぐに難なく日常のことができていたのが、
もう、できない。
そして倒れこむ。
倒れこんでいても、悪くはなっても良くはならないから、なんとか少しでも、
っていう気持ちが、逆に自分を追い詰めてしまうので、
どんどんできなくなる。
だから、倒れこんでいることは別に悪いことじゃないんだと思うように気をつけているけど、
いかんせん、悪いことじゃないといったところで、楽しいわけもないので、
やっぱり動かないとどんどん気分は沈んでいくのだ。
あーあ。


そして、気持ちが暗くなると、体に余計な力を無意識に入れがちで、
気をつけているつもりだけど、やっぱり力んでいて、
気がつけば、尋常じゃない肩こりで、辛い。
まあこれは、ちょっとヨガをがんばったせいもある。
肩こりだけじゃなく、腕がおそらく四十肩かなんかで、関節がおかしいのだった、去年から。
これが、ヨガをやっていれば徐々に良くなるだろうと思ってたが、
おそらく逆効果。
いつも、良くなるどころか余計に酷くなっているような気がしてたのだけど、
継続が力、とか思ってやってたのがどうも違うみたい。
良くなる気がまったくしないわ。


うーー?
すると、あれかい、ヨガの効果の無さきっかけで、気分が落ちた可能性も、なきにしもあらずかなーー。
とにかく、もう、右腕の付け根が痛い。脇の下がぐりぐりしてる。
右半身が全体的にむくんでいる。
ここ数日、もう、すっごい苦痛。
で、気持ちもその不快感に引っ張られて、四六時中気分が悪い。


体が痛くて、座法瞑想に集中できないので、やってもただ耐えるだけという初期状態に近く、
呼吸ができない!とかいう、初期段階にまでなってしまう、と、もう、やりたくねえ。
さぼるけど、さぼってもなんかイライラと暗い気分がどんどん積み重なっていくようなので、
やっぱりやろう、とか、やるんだけど、やっぱ耐えるだけで終わってしまう。
「あ、この感覚だ、大丈夫だ」っていう、あの感じまで行けない。ただ疲れる。


あーあ。
そんで、今日はもうグレた。
泣いた。
マイナスの感情に、とっぷり浸ってやった。


そして、思い出す、
この、激鬱な、風呂にはいることを決意するだけでも、清水から飛び降りるんかい!ってな決断を有する、この感じ、
これって、調子が良くなると、
「あの死ぬほど面倒くさい感じは一体何だったんだろう?」
ってくらい、さっぱりわかんないんだよね。
どうかしてたとしか言い様がない。
狐につままれてたのか?くらいに意味不明、なんだよなーーー。


てことは、今の、この、死ぬほどめんどくさい感覚も、
自分のことが大嫌いでお先真っ暗な感じも、
何もかも、
妄想なのだ!
余りにもリアリティーがありすぎるのだけど、妄想なのだ。
何しろ妄想ってのはすごいんだから。
自分の本当の感覚、気分、気持ち、考えとしか、到底思えないんだけど、
超絶リアリティーのある、非現実的感覚なんだ。
非現実だ!と言い張ってみても、消えてくれないんだけど、
そのまま日々生活するしかないんだけど、
また、こんなのが繰り返し何年も続くのかもしれないけど、
これは現実感覚じゃない。
何しろ、抜けた時に、
「あー、辛かったなー」というよりも、「アレは何だったんだろ?」って感じるんだから。
そんくらい意味不明な現象が起きている、ただ、それだけ。
ただ生きているだけで延々苦しいのは、何かの勘違い。
今は勘違いしてるんだから、しょうがない、
そう思うと、少し、楽かな、楽だな。
大抵、落ちているときは、
「これが本来の自分だ」という思いが強いんだけど、
違うな。
それは違うな。
頭がぐるぐる勝手に考えて出した答えだから、
私の意志で考えたことじゃないから、
これは、妄想なんだよ。


と、断言できたところで、どうしたら抜けられるのかもさっぱりわからないんだけども、
少なくとも、とっぷり取り込まれているよりも、気付いていたほうが抜けやすいだろう。
今の自分が思う同しようもない憂鬱は、現実じゃないのだ。
この、もう死んだ方がマシみたいな考えは、私の考えなんかじゃないんだ、
うつ状態の作り出す妄想だ。
と、いうようなことは結構、いつだって自分に言い聞かせようと頑張ってきたけれど、
うつ状態のリアリティーに負けていたのだが、
なんだか、こりゃ、たいしたリアリティーじゃないような実感があるなー、今回。
こんなのは初めてなので、なんとかなるかも。
なにしろ、この考えがひらめいてから、かなり気持ちが楽だ。
楽なのが正しい。
楽な姿勢が一番正しいって、感覚で知っているから、断言できる。
楽だから、正しいんだ。