私のカウンセラーのブログ。

私のカウンセラーのブログ。私のことだー。(笑)
とてもありがたいのでここにコピペしとく。



今日は1か月ぶりにEさんがお越し下さった日でもあった。

彼女もまた不調な時期にある方のお一人なのだけど、エピソードを聴いていて、そして、その表情を観ていて思うに、「ああ、こりゃ、とってもクリアだな。この人の良いところが殺されていない。大丈夫だ。」と思う。

自覚症状としてはお辛いのだけど、相対して彼女のエピソードを聴いていると、あたかもスキャンしているかのように、右脳と左脳の全領域に血流が綺麗に巡り、むしろ自称健康な人々よりもよくよく働いているのが分かる。

鬱の機能停止状態がもっと進んでいる人だと、お茶を口の端から零してしまったりカップが持てなかったり、一時的に統合失調症の人特有の”言葉のサラダ”という状態が垣間見える人さえいる。要するに話しても支離滅裂で話が組み立てられない状態。

そんな状態の方でも、傾聴しているうちに普通にお話し出来るようになったり震えが止まって、思考もまとまって来る。

うってかわってEさんの場合は、他人からは普通に元気に見えてしまうというところが、彼女が苦しんでいる大きな部分でもあるのだけど、さすがに付き合いが長いと相当しんどいのが分かる。

でも、やっぱり筋の通った話や発想力や洞察力、その気づきの力を観ていると、しっかりと脳が活動しているし、どこもおかしくないよ、最初から・・・ということが歴然として分かる。

そして、ただ話すだけである瞬間、核心をついた気づきが彼女に訪れた。

自分のどこが深く傷ついていたのか?どこを圧迫されて封じられて来たのか?ということに気付く瞬間だ。

いつもこんな瞬間はスローモーションのように鮮やかに映る。本当に一瞬のことなのだけど重大で、あるのと無いのとでは大違いなのだ。

Eさんは「自分で喋った。。。訊かれてもないのに。」と合間に驚きの言葉を挟んでいたけれど、すぐにまた話題が変わる。

そう、次々思い出して行かれる。本人的にはバラバラな出来事かのようでいて、全部関係のあることなのだ。

誘導したりジャッジしたりしていたら、絶対何も出て来ない。

Eさんの鮮やかな頭脳活動と感性を邪魔さえしなければ、いくらでも彼女は答えを出せる。

過去のことを言っても仕方がないのだけど、本当は、最初の最初からそういう素晴らしい子供だった。人間性だった。

大人になってもそこは変える必要のないところで、いや、むしろ、無垢であるが故に妨げられて来た部分だったからこそ、どんどん自分で解放してあげても良い部分なのだと思う。

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余談だけど、Eさんはよく某番組でのマツコデラックスさんの話をする。

あんまりTVを観ない私も時々運よく観ることが叶った回があって話がはずむことがある。

彼女の魅力というか、面白いところはおそらく無数にあるのだけど、よく話題に上がるのは、思い切り何かを否定するのだけど、ある瞬間、ころっと肯定してしまう運びになるというところ。

本気で驚いていたり、あきれていたり、怒っていたり、照れていたり、そして、ある時は、持論をころっと変えてしまうのだ。

いつも言うのだけど、何かが素晴らしいと思ったり、何かを好きになることの出来る人の心の中には、その素晴らしいものや好きなものがきちんと存在している。自分の中にもあるものだから、共感できるし、その豊かさが分かるのだ。

つくづく思うのだけど、あの真っ正直なところとか、そして、あっと言う間に世界を反転させる能力が、Eさんにも多分にある。

これは、ゲシュタルトで言う、地と図の反転なのだけど、それを自分の中で一瞬で起こすことが出来るのは素晴らしい。素晴らしい能力だ。

一つの角度から見て限界が来たら、瞬く間に違う見方が出来る能力。

そんな人の世界は、やっぱり、いくつになっても、大きな可能性で満ち満ちている。

そこに変えてみようという意志があるから。


人はそれを自分でやる。余計な邪魔さえされなければ。