心配なことは色々あるけれど、考えて、どうなることでもない。
事態を良い方向にするために、何ができるか、できることをするだけ。
どうにもならないことについては、覚悟を決める。
それだけだ。

また、このまま、とてもじゃないけど、放置するわけにはいかない、
他の人に任せてはおけない、私がなんとか頑張ろうと、
そういう時があるなら、また、全力で頑張るさ。
そこまででなければ、ただ、成り行きを見ていよう。

母には私のことを理解する能力がない。
弟は、今度のことで、少しはわかってくれただろう。
それで、多少、変わるのか、変わらないのか、それはわからない。
まあ、あいつは、あまり細かいことを気にしないところがあって、
それは良いところでもあるから、もう、任せようと思う。
私がなんとかしなきゃどうにもならない事態が発生することが無ければ。
まあまあ、大丈夫だと思う。
母が頑張っている現在の状態では、私が出ていっても、ややこしくなるだけだもん。

父と母はもうずっと、何十年もああいう夫婦でいて、
だから、もう、いまさら、変わるもんじゃないよな、
はたから見れば、どちらかがほんの少し相手の気持ちに歩み寄ることができさえすれば、
どうってことの無い問題で、
たかがそれだけのことのために、私はかなりの被害を被って来たわけだけど、
まあ、もう、それも仕方ないかな。
諦めることも必要なんだろうな。バカバカしいけど。

弱っている立場の人間の気持ちに寄り添えない母を許すことはできないけど、
それは、私の問題であって、父の現在の問題とはまた別だ。
父のことを気の毒だと思う気持ちは、私の主観でしか無い。
父は何も言わない。だから、それは、父の問題だ。私の問題では無いんだ。

この家族を少しでもいい方向にしたいという思いがあるけれど、
それは、私ひとりでなんとかできることではないからね。


私は、今の父の状態を、もっと、肯定してあげる必要を感じている。
でも、それは、母には無理だな。
今が最大のチャンスだと思うけどね、残念だな。
弱っているときに気持ちの支えになってくれた、っていうのがあれば、
もっと相手を信頼することができるようになると思う。
でも、突き放されたら、心を閉ざすよね。今までと同じか、それ以上に。

私はそうだったし。
やっぱり、一番つらいときに、支えてくれるどころか、より苦しめるようなことをされた。
それは、大きな傷となったし、だから、私には、母を信頼する気持ちが無くなってしまった。
苦しめようと思って苦しめたわけではないというのはよくわかっている。
ただ、あの人はああいうやり方しかできない人なんだ。
だから、恨もうとは思わないけど、
自分のやり方の間違いに気づかない限りは、許せはしないな。

まあ、父もまた、そういうことになるだろうな。
そして、あの夫婦は一生を平行線のままで終えるのだろう。
まあ、それもいいんだろう。
彼らが選んだことだ。
そうやって認めてしまえば、私が心を煩わせることもないんだ。

なんでこんな簡単なことがわからないんだろうと、
何かにつけて苛立つ私がいる。
でも、なんか、わからないのが普通なんだな。
わかる人は、何も言わなくてもわかるけど、
わからない人は、いくら説明してもわかりはしない。
だから、こういうのも、余計なお世話なんだろう。
もう、やめよう。
自分がわかっていればそれでいい。
自分がやれることをやっていればそれでいい。